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2009年 07月 29日
ちぢみの苦悩
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ちぢみと言っても、韓国のチヂミでなく縮ほうのちぢみです。知り合いの豆腐屋さんから教えてもらったのですが、木綿豆腐の上にキムチをのせてごま油をかけて食べると、立派な韓国料理の一品で、美味です。一度お試しあれ、といきなり横道それましたが(^^;
昨日フジTV系のタイトル忘れましたが、クレームについてのバラエティー番組やっていましたね。番組ですので信じられないようなクレームが多かったですが、シャツ屋にもクレームはどうしてもついて回るものです。縫製作業などの人為的なミス、ツキじわや襷じわ等の体系不一致なクレーム...勿論しょっちゅうではありませんが、それにより縫製作業や型紙製作にプラスになる事も多々あります。
それ以外に頭を悩ませるのはちぢみの事です。主にトラブルとなる所は芯地の縮みで、弊社はトップヒューズ(永久接着)、仮接着芯、フラシ芯(非接着芯)と3種類すべて使用しておりますが、基本的にはトップヒューズを多く使用しております。
トップヒューズは衿やカフスの仕上がり、クリーニング後の生地のよれ等なく綺麗に保てますが、その接着糊の高温プレスによる縮みが欠点なのです。表地はぴったり張り合わせられているので芯生地共に縮み、収縮度の違う裏生地のみしわになるのです。クリーニング屋さんによっても縮み具合は違いますが、ひどい時には一度に2cm以上縮むこともあります。やはり昨今の激安、価格戦争による機械化で何も引っ張ることなくプレスされればどんなものでも縮みます。
ちぢみの苦悩_c0181284_23475832.jpg

北陸シャツのトップヒューズ芯です。弊社では芯をバイアス(斜め)に切って使用しております。バイアスに切る事はかなり無駄がでるのですが、何故バイアスかと言うと引っ張ると伸びる特性を生かすためです。オーダーシャツを扱うお店では多分この方法で製造されていると思います。縮みが発生した場合は、家での洗濯後、半乾きで衿やカフスの裏よりアイロンを外側に軽く引っ張って頂ければ縮みは収まります。プロに任せる場合でも、出来るだけ工場が併設されたクリーニング屋さんへ出向かれて、縮むので手伸ばしをお願いします、一言言って頂ければ縮みは解消されると思います。その場合別料金のコースになると思いますが。
縮まない芯が存在すれば良いのですが、いまだ開発されていませんのでシャツ屋とクリーニング屋さんとの連携で当分はこの悩みを解決していくしかなさそうです。

by h-shirts | 2009-07-29 23:49 | シャツ基礎ワード


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